イヤイヤ期、大変ですよね。
でも、それはお子さんが成長している証です。
子どもは自分の気持ちを言葉で表現できるようになり、自己主張をするようになる大切な時期。
ちょっと大変でも、根気強く向き合っていきましょう。
お子さんの成長を心から応援しています。
きっと、この経験が、あなたと子どもの絆を深めることになるはずです。
【目次】
- 1.イヤイヤ期の原因
- 1-1.イヤイヤ期の原因:自我の芽生え
- 1-2.イヤイヤ期の原因:言葉の発達
- 1-3.イヤイヤ期の原因:脳の発達
- 2.イヤイヤ期が起きやすい状況
- 2-1.イヤイヤ期が起きやすい状況:自分の思い通りにならない時
- 2-2.イヤイヤ期が起きやすい状況:疲れている時
- 2-3.イヤイヤ期が起きやすい状況:環境の変化
- 3.イヤイヤ期への対応
- 3-1.イヤイヤ期への対応:子どもの気持ちを理解する
- 3-2.イヤイヤ期への対応:選択肢を与える
- 3-3.イヤイヤ期への対応:褒める
- 3-4.イヤイヤ期への対応:落ち着いて対応する
- 4.まとめ
1.イヤイヤ期の原因
3歳頃に見られるイヤイヤ期は、子どもが成長の過程で必ずと言っていいほど経験する発達段階です。
この時期の子どもは、自我が芽生え、自分の意思を強く持つようになり、「自分でやりたい!」「こうしたい!」という気持ちが強くなります。
また、言葉の発達により、自分の気持ちを表現できるようになり、言葉を使って要求を伝えたり、感情を表現したりするようになります。
しかし、まだ言葉足らずな部分もあり、うまく伝えられないもどかしさを感じることがあります。
さらに、脳の発達が未熟なため、感情のコントロールが上手くできず、すぐに感情的になってしまうこともあります。
これらのことが重なり合い、イヤイヤ期の行動につながると考えられています。
1-1.イヤイヤ期の原因:自我の芽生え
3歳頃の子どものイヤイヤ期は、自我が芽生えることと深く関わっています。
それまでは大人の言うことを聞き、周囲に合わせることに慣れていた子どもも、3歳頃になると「自分」という意識が芽生え、自分の考えや意見を持つようになります。
「自分でやりたい!」「こうしたい!」という気持ちが強くなり、大人に指示されたり、自分の思い通りにならないことに対して不満を感じ、イヤイヤ行動に出ることが多くなります。
これは、子どもが自分自身を確立し、自立していくための大切な成長段階なのです。
1-2.イヤイヤ期の原因:言葉の発達
3歳頃の子どものイヤイヤ期は、言葉の発達と密接な関係があります。
言葉がどんどん増えてくるこの年齢の子どもは、自分の考えや気持ちを言葉で表現したいと強く願います。
しかし、まだ言葉足らずな部分も多く、うまく伝えられないもどかしさを感じることがあります。
伝えたいことが相手に伝わらないもどかしさや、言葉で表現できない複雑な感情は、フラストレーションとなり、イヤイヤ行動として現れることがあります。
また、言葉の理解力もまだ十分ではないため、大人の言うことを誤解したり、状況を正しく把握できずに混乱してしまうこともあります。
このような言葉の発達の過程で生じるギャップが、イヤイヤ期の原因の一つと言えるでしょう。
1-3.イヤイヤ期の原因:脳の発達
3歳頃の子どものイヤイヤ期は、脳の発達とも深く関わっています。
この時期の子どもの脳は、急速に発達しているものの、まだ未熟な部分が多く、特に感情のコントロールが難しい状態です。
嬉しい、悲しい、怒りといった感情を強く感じやすく、その感情に振り回されてしまうことがあります。
また、衝動性を抑えたり、状況に応じた行動を取ったりする能力も未発達です。
そのため、自分の思い通りにならないことや、欲求が満たされないことに対して、感情的に反応し、イヤイヤ行動に出てしまうことがあります。
2.イヤイヤ期が起きやすい状況
3歳頃の子どものイヤイヤ期は、様々な状況で起こりやすくなります。
例えば、自分の思い通りにならない時、例えば、遊びたいおもちゃで遊べない、好きなことをさせてもらえないなど、自分の欲求が満たされない状況に置かれると、子どもは強い不満を感じ、イヤイヤ行動に出ることがあります。
また、疲れている時や体調が優れない時も、ちょっとしたことでイライラしやすく、我慢できずに感情を爆発させてしまうことがあります。
さらに、環境の変化、例えば、新しい場所に連れて行かれたり、普段と違うスケジュールになったりすると、子どもは不安を感じ、それに対応するためにイヤイヤ行動を取ることもあります。
これらの状況は、子どもにとってストレスとなり、それがイヤイヤという形で現れるのです。
2-1.イヤイヤ期が起きやすい状況:自分の思い通りにならない時
3歳頃の子どものイヤイヤ期において、「自分の思い通りにならない」という状況は、最も一般的なトリガーの一つです。
この年齢の子どもは、自我が芽生え、自分の考えや意見を持つようになり、「自分でやりたい!」「こうしたい!」という気持ちが強くなります。
しかし、まだ自分の気持ちをうまくコントロールできず、周りの大人や環境が自分の期待通りに動かないことにフラストレーションを感じ、イヤイヤ行動に出てしまうのです。
例えば、好きなおもちゃで遊びたいのに遊べない、おやつをもっと食べたいのにダメと言われたなど、小さなことでも大きなストレスに感じることがあります。
2-2.イヤイヤ期が起きやすい状況:疲れている時
3歳頃の子どもは、大人に比べて体力も気力も消耗しやすく、疲れているとすぐにイライラしたり、かんしゃくを起こしたりすることがあります。
睡眠不足や長時間のお出かけ、激しい遊びなど、身体的な疲労だけでなく、精神的な疲労もイヤイヤの原因となります。
疲れている状態では、感情のコントロールが難しくなり、ちょっとしたことで我慢できずに爆発してしまうことがあります。
また、集中力も低下するため、周りの大人の指示を聞き取れなかったり、状況を正しく理解できずに混乱してしまうこともあります。
2-3.イヤイヤ期が起きやすい状況:環境の変化
3歳頃の子どもは、ルーティンや慣れた環境を好みます。
そのため、新しい場所へ行く、新しい人々と会う、普段と違うスケジュールになるなど、環境が変化すると、子どもは不安を感じやすく、それがイヤイヤ行動に繋がることがあります。
例えば、初めての保育園や幼稚園、旅行先など、新しい場所へ行くことは、子どもにとって大きなストレスになることがあります。
また、家族の誰かが入院したり、引っ越しをしたりするなど、生活環境が大きく変化する時も、子どもは不安定になりがちです。
3.イヤイヤ期への対応
3歳頃の子どものイヤイヤ期は、成長の証であり、必ず訪れる通過点です。
大切なのは、子どもの気持ちを理解し、共感することです。
「どうして嫌なの?」と優しく語りかけ、子どもの気持ちを言葉で表現するのを助けてあげましょう。
また、子どもにもできる範囲の選択の機会を与えることで、主体性を育むことも大切です。
無理強いせず、子どものペースに合わせて、根気強く接することが大切です。
そして、親も余裕を持って、穏やかな気持ちで接することが、子どもにも良い影響を与えます。
3-1.イヤイヤ期への対応:子どもの気持ちを理解する
子どものイヤイヤ期は、子どもが自分の気持ちを言葉でうまく表現できないため、行動で示すことで、大人に自分の気持ちを伝えていると考えられます。
そのため、イヤイヤ行動を見せるときは、「どうして嫌なの?」「何がしたいの?」と優しく語りかけ、子どもの気持ちを理解しようと努めることが大切です。
子どもの気持ちを言葉で表現してあげることで、子どもは自分の気持ちが大人に伝わったと感じ、安心し、落ち着くことができます。
また、子どもの気持ちを受け入れることで、子どもは自己肯定感が高まり、健やかな成長につながります。
3-2.イヤイヤ期への対応:選択肢を与える
3歳頃の子どもは、自分の意見を尊重されたいという気持ちが強くなります。
そのため、全てのことを一方的に決めるのではなく、子どもに選択肢を与えることで、子どもは主体的に行動でき、満足感を得やすくなります。
「このおもちゃと、このおもちゃのどちらで遊びたい?」「牛乳かオレンジジュース、どちらがいい?」など、小さなことでも良いので、子どもに選ぶ機会を与えることが大切です。
ただし、選択肢は2つ程度に絞り、どちらも子どもにとって魅力的なものにすることがポイントです。
3-3.イヤイヤ期への対応:褒める
3歳頃の子どもは、大人から認められたいという気持ちが強く、褒められるととても喜びます。
イヤイヤ期の子どもに対しては、叱ることよりも、少しでも良い行動を見つけた時に具体的に褒めることが大切です。
「自分で靴を履けたね!すごいね!」「お片付けできたね、ありがとう!」など、子どもの小さな成功体験を積み重ねることで、自信へとつながります。
また、褒めることで、子どもは「良いことをすると褒められる」ということを学習し、より良い行動をしようとする意欲が育まれます。
3-4.イヤイヤ期への対応:落ち着いて対応する
3歳頃の子どものイヤイヤ期は、子どもが自分の気持ちを言葉でうまく表現できないため、行動で示すことで、大人に自分の気持ちを伝えていると考えられます。
そのため、子どもがイヤイヤを始めたとしても、大人が感情的にならず、落ち着いて対応することが大切です。
大人が慌てたり、怒ったりすると、子どもはさらに不安になり、状況が悪化することがあります。
深呼吸をしたり、一旦その場を離れるなどして、冷静さを保ち、子どもの気持ちを受け止めることが重要です。
4.まとめ
イヤイヤ期は、子どもが成長している証拠です。この期間を乗り越えるためには、子どもの気持ちを理解し、根気強く対応することが大切です。
焦らず、子どものペースに合わせて、ゆっくりと成長を見守ってあげましょう。
もし、イヤイヤがひどくて困っている場合は、小児科医や発達相談の専門家などに相談することもおすすめです。